受け継いでいく伝統

400年以上の歴史を誇る会津塗。
変えていいもの、変えてはいけないもの、変えなければならないもの、様々な面を持っています。
目まぐるしく変化する現代において、百年一日のごとく受け継がれていく伝統の会津塗を伝えていくことが、私たちの使命と信じつつ日々のものづくりに精進しています。

会津塗の歴史

うるしの郷「会津」に漆器が産業として根付いたのは、名君蒲生氏郷公の時代までさかのぼります。氏郷公の郷里である近江の国(今の滋賀県)から、木地師などの職人を連れてきて奨励したのが会津塗の振興のきっかけと言われています。
以来、会津塗は四百年あまりにわたり歴代藩主の保護育成を受け、会津地方の代表的産業として発展してまいりました。
幕末の戊辰戦争では会津塗も壊滅的な打撃を受けますが、国有数の産地として名をとどろかせてきたのです。
現代においても、せいかつのなかに求められる漆器づくりを目指して、会津塗はこれからも精進をかさねてまいります。